2024中心市街地探訪185・・岐阜県中津川市

長野県に接する岐阜県の東南端に位置し、面積676.45㎢、人口は73,995人(2024.6.30)。江戸時代は中山道の宿場町として栄え、中津川代官所も置かれた。明治22年(1889年)の町村制で恵那郡中津川町が成立し、1897年には近隣2村と合併して中津町が誕生した。昭和26年(1951年)に恵那郡苗木町と合併して再び町名が中津川町となり、翌年の1952年には市制を施行した。近年では、平成17年(2005年)に恵那郡坂下町、川上村、加子母村、付知町、福岡町、蛭川村、長野県木曽郡山口村を編入して現在の市域となった。
静岡県からのアクセスは、東海道新幹線で名古屋まで行き、「特急しなの」に乗り換え、名古屋から中津川まで約50分。
中心市街地は、中津川駅の東側周辺のエリア。
中山道に並行して中央本線が敷設され、中央高速道路が通り、これからリニアの駅が設置される中津川は、今も昔も交通の要衝としての役割を果たしている。街道沿いに形成された市街地は、四ツ目川を境に北側は昭和レトロ、南側が宿場町の街並みが広がっている。江戸時代に開かれていた六斎市と呼ばれる定期市が140年ぶりに復活し、月に1回商店街が歩行者天国となっているようだ。このような文化の復活と継続こそ、自然発生的な賑わい創出につながっていくのだろうか。

【JR中津川駅】01:53
中央本線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は2,859人(2022年度)で、名古屋と長野を結ぶ「特急しなの」の全列車の停車駅。駅は2面3線の地上駅で、西側がホーム、東側に駅舎が配置され、駅舎内には改札口、切符売り場、待合室、ベルマートが入っている。駅を出ると、駅前広場に路線バスとタクシー乗り場、時間貸し駐車場が配置され、周辺には中津川市にぎわいプラザのほか、タクシー会社、喫茶店、不動産業などが入る小規模のビルが集まっている。

【中津川市にぎわいプラザ】03:00
地上6階建ての公共施設で、観光案内所や土産物店、バス待合室のほか、市役所の一部機関も入っている。以前この建物は1977年にオープンしたダイエー中津川店が営業していたが、1998年に閉店し、2000年に市が当該不動産を取得したという経緯がある。

【駅前商店街】03:47
延長約160m続く商店街で、飲食店、銀行、ビジネスホテルなど、商業ビルが建ち並んでいる。

【西太田町通り商店街】04:03
延長約300m続く商店街で、時計店、衣料品店、飲食店のほか、明治40年に創業した栗菓子で有名な和菓子店「松月堂」がある。

【ルビットタウン中津川】04:24
店舗面積16,500㎡、地上1階から3階までを営業フロアとする商業施設で、平成29年(2017年)11月にオープンした。以前この建物は、1997年からアピタ中津川店が営業していたが2017年8月に閉店し、その後バローグループの商業施設としてリニューアルされた。

【新町商店街】04:58
延長約320m続く商店街で、食料品店、酒店などの物販店、ホテル、中津川市ひと・まちテラス、愛知銀行、JA、労金、郵便局のほか、栗きんとんで有名な元禄年間創業の「すや本店」がある。

【中津川市ひと・まちテラス】05:28
地上3階建て、延床面積4,776.94 ㎡の公共施設で、総事業費約30億円をかけて、令和5年(2023年7月)にオープンした。施設には、カフェ、蔵書数23万冊を擁する図書館、学習室、子育て支援センターのほか、活動室と呼ばれる貸室も用意されている。

【花菱町商店街】06:05
延長約130m続く商店街。

【中津川宿(本町・中町・横町・下町)】06:35
本町、中町、横町、下町までの約350mが宿場町の趣ある街並みとなっていて、雑貨店、食料品店、和菓子店、ゲストハウスなどが営業している。中山道中津川宿は、江戸日本橋から数えて45番目の宿駅で、本陣、脇本陣と、2軒の問屋場があった。中津川宿の中でも水害のない最も高い場所に本陣が置かれ、敵の攻撃に対する防御として、横町から下町にかけては直角に曲がる枡形となっている。

【中津川市中山道歴史資料館】07:22

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