泳いでしか行けない滝(高知県大滝神社)#short

泳いでしか行けない滝。

高知県仁淀川。深く青い水が輝いてどこまでも通り抜けていきそうな日だった。仁淀ブルーに飛び込んで泳いでしか行けない聖域へ向かう。水路を除いては360度、苔むした岩肌に囲まれたその滝は、はるか昔修行で使用されていたそうだ。心を掴まされるほど透明で、心臓を掴まれる ほど冷たい水をひとかき、ひとかき泳いでいき、厳格に守られたその神域に入っていた。

~本編~

2021年8月26日 高知県仁淀町 大滝神社

 高知県を旅してから4日が経った。基本的に曇りのち雨という天候が多く「そろそろ晴れてくれないかなぁ」と独り言を呟いていた頃だった。少しずつ天候が回復し始めまた夏の暑さが戻りつつあった。

 今回行った仁淀川も雨が降っていた後であるため基本的に水温は低かった。雨が降り続いた関係上、今回真っ先にいく予定であったこの「泳いでしかいけない滝」大滝も後回しになってしまった。降り続いた雨の影響か水温は低く、真夏であっても入っているのが億劫になる水温だった。想定はしていたがやはり寒い。水温で言うと20度以下。水流が流れると厳しい水温だ。源流に近いだけある。

 大滝は大滝の裏にある滝で修行など行われる神聖な場所だ。踏み入れた時に場の雰囲気がかわり崇高な気持ちになった。林道・登山道を歩いて1時間。泳いでしか近づくことのできない滝。まさに秘境中の秘境だ。この滝に関してはにこ淵のように神聖な場所なので入水禁止というわけではない。

 ただし、水温が低く深場が多いので何か緊急事態があった場合重大事故につながりそうな場所なので心していく必要がある。
①水中にある障害物に安易に近寄らない、触らない
②肌を露出した格好での水泳はしない(水温的な意味でも、ドレスコード的な意味でも)
③迂闊に滝壺には近寄らない(自力で脱出できないダウンストリームがある可能性がある)
など気をつけるようにしてください。特に友達と来るとここら辺が曖昧になるので。

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